1メートルって何の長さ?
世の中にある様々な単位。
その中には地球と切っても切り離せない単位があります。
それはメートル。
今では当たり前に使っているこの単位。
この1メートルの長さってどうやって決まったんでしょうか…?
授業で習った気もしますが、はるか昔のことなので改めて調べてみました!
メートルが生まれる前、世界には長さを示すための様々な単位がありました。
日本では尺などが使われていました。
尺は明治政府が基準を定めるまでは全国各地で様々な基準があったそう。
ヨーロッパで使われているフィートも、かつては37種類にも及んでいたそうです。
これだと地域間や国同士の取引でトラブルが発生していまいますよね。
そんな中、一石を投じたのがフランスの政治家タレーラン。
フランス革命の真っ只中、タレーランは
誰もが納得して使える計量の基準が必要だと提案し
どこの国にも属さない普遍的な基準を求めようと呼びかけました。
そうして最初に決まったのが1メートル=地球の赤道〜北極までの距離(地球の外周の4分の1)の
1,000万分の1という定義でした。
定義が先に決まってしまったのですが、問題は正確な地球の大きさを誰も知らないということ…
結局1メートルってどれくらいの長さ?となってしまったわけです。
そこで2人の天文学者、ドゥランブルとメシェンが立ち上がります。
2人は6年もの時間を費やして、
バルセロナ(今のスペイン)からダンケルク(今のフランス)の距離を
経線に沿って三角測量で測定し、その値を元に地球の大きさを計算しました。
そしてようやく1メートルを定義づけることに成功したのです。
それが1799年のこと。
このフランス発のメートル、各国に定着するのにはさらに長い時間を要しました。
日本にいつ浸透したのかというと、
1966年に土地に関わる商取引でメートル法を使うと処罰の対象となる、という計量法が
施行されるくらいなので、まだまだ浸透していなかったということでしょう。
つい60年前くらいまで他の単位も当たり前に使われていたと思うと不思議ですね。
メートルがどうやって決まったのか知っていれば、地球の外周もあっさり分かります。
1000万×4=4000万メートルとなります。
あまり使う機会はないと思いますが…
単位の由来、色々調べてみると歴史があって面白いので
他の単位も今後調べてみたいと思います!