実は貴重な石?カーリングのストーンの秘密
2022.05.20
もうすっかり暖かくなってきて、今年行われた冬季オリンピックもはるか昔のよう・・・
笑顔の素敵なカーリング・日本女子チームの奮闘に熱のこもった応援をされたかたも多いのではないでしょうか。
わたしもその一人です。
今更カーリングの話題?と思われるかもしれませんが
つい先日とある科学館に訪れた際に「カーリングのストーンは何岩でしょうか?」というクイズがありました。
様々な種類の岩石が並んでいる横にストーンが置いてあり、さてよく観察して考えてみましょう、といった感じです。
正解は花こう岩。
こんな石です。
ふーん…
でもその産地と歴史が驚きの事実だったのです!
このストーンに使われる花こう岩はスコットランドの無人島、アルサクレイグ島という島でしか採れないのでした!
地球儀にも載せられないほどの小さな島です。
アルサクレイグ島の花こう岩は、他の産地の花こう岩に比べ硬く純度が高いそうで、
熱や湿気に強く、耐久性に優れたこの花こう岩はカーリングの行われる湿度の高い環境でも形状が維持されるため
非常に適しているのだそうです。
そしてなめらか。なによりよく回転するのだとか。
しかも採掘は自然保護の観点から、20年に一度しかしてはいけないというのです・・・!
え、大丈夫?足りなくならない?と思ってしまいますが
耐久年数は100年、200年とも言われているらしくその心配はなさそうです。
公式戦ではこのアルサクレイグ島産ストーンでないといけないという規則になっているそうですよ。
日本ですっかりおなじみになったカーリングですが
まさかストーンにそんなこだわりがあるなんて!と驚いた出来事でした。
前の記事
地球儀の地図比べてみたらーアフリカ編ー
次の記事
世界が協力!とらえた宇宙のすがた